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hoshiko yamane + duenn "nakaniwa" PFCD70 2017.7.17 release
http://www.progressiveform.com
1. wandering water
2. clay and shadow
3. sacred tree
4. sympathy of the light
5. the origin of life
6. trembly the surface of the water
7. innumerable chromosome
8. shaky silence
9. fly away
Listening https://soundcloud.com/progressive-form/sets/hoshiko-yamane-duenn-nakaniwa
◆『nakaniwa』アルバム紹介
本作『nakaniwa』は、ベルリン在住でヴァイオリニスト/作曲家、現タンジェリン・ドリームのメンバーHoshiko Yamaneと、福岡在住でカセット・レーベル〈duennlabel〉を主宰する日本有数のアンビエント・アーテイストduennによるコラボレーション・アルバムである。二人の邂逅は今から3~4年前ほど前に遡る。「dommuneでHoshikoYamaneの素晴らしいライブパフォーマンスを目にし」、duenn側から彼女にコンタクトを取ったのだ。意気投合した彼らは即座にファイル交換を開始。「ベルリン~福岡の間で無数のファイルのやり取りを経て、約2年越しで作品が完成」したという。
さらに本作には二人に加え、Akiko Kiyama、Taigen Kawabe、Maxwell Croyら、3人のアーティストがゲスト参加している。
Akiko Kiyamaは、Ricardo Villalobosなどからも高く評価されている世界的なエレクトロニック・ミュージック・アーテイスト。彼女も以前からHoshiko Yamaneとduennらとリリース予定のないまま「音を足し、加工しながら制作した未発表作品のサウンド・ファイル」を制作していたのだが、本作にはその音源ファイルが使用された(3、5)。
Taigen Kawabeもサウンド・ファイルでの参加である。「彼がロンドンの大学でサウンドアートを学んでいた時にフィールド・レコーディングした音源を聴かせて貰ったところ、今回のプロジェクトの雰囲気に合いそうだと感じた」のが参加の理由だ(6、7)。
Maxwell Croyは、Maxwell CroySean McCannやMary Lattimoreとのコラボレーションでも知られる琴奏者。「バイオリン以外の楽器を取り入れてみたくなった」というduennが、共通の友人であるceler/Will longを通じてコンタクトを取ったという(8、9)。
これらのサウンドを丁寧に織り上げるかのように作曲/構成された本作は、弱音から壮大な音へと変化を遂げるダイナミックなアンビエントを展開している。全9曲、まるでロマン派のクラシック音楽のような音の波を描いているのだ。小さな音に耳を拓き、音の川にうごめく無数の音たちを顕微鏡的に聴くこと。そう、このアルバムには、ディープ・リスニングへと誘う音楽/音響が、ミクロコスモスのように生成している。聴き手をミクロ/マクロの音響空間へと誘うアンビエント・ミュージックである。
デンシノオト(音楽ライター)
アートワークは、1992年に中国・四川で生まれで現在は中国とイギリスに在住、2014年にロンドンの大学で写真学の修士を取得しLCC/Photofusion賞を受賞、2015年には中国で最も評価の高い<Three Shadows Photography Award>でも受賞した女性写真家のxiaoyi chenが担当している。
all written & produced by hoshiko yamane + dune
collaborated with
akiko kiyama (kebko music) M3 & 5
taigen kawabe (bo-ningen) M6 & 7
maxwell august croy M8 & 9
art work : xiaoyi chen
◆プロフィール
山根 星子
ヴァイオリニスト、作曲家。
ドイツのプログレッシブ・ロック/シンセサイザー音楽グループ”Tangerine Dream”の現メンバー。
大阪府出身、2006年よりベルリン在住。4歳よりヴァイオリンを始め、愛知県立芸術大学音楽学部器楽科(ヴァイオリン)卒業、同大学院修了。ロストック音楽大学にてディプロム取得、首席で卒業。
2011年より Edgar Froese率いるTangerine Dreamのメンバーとしてエレキバイオリンを担当。デビュー作となったCD「THE ISLAND OF THE FAY」に収録されている「Fay Wewitching theMoon」での即興演奏が話題となった。多数のFestivalに出演、全米ツアー、ヨーロッパ・ツアーなどに参加。
2015年、バンド創始者の故エドガー・フローゼ亡き後、最後のメンバーとなったThorsten QuaeschningとUlrichSchnaussと共に3人編成でバンド活動を継続。故エドガーの意志と音楽を継承し、新たな世代へと繋ぐべく、現在も精力的に活動を行っている。
その他、ソリストとして様々なミュージシャンと共演。2011年から2013年にかけて行われたジェーン・バーキンのヨーロッパツアー(音楽監督、ピアノ、中島ノブユキ)はヨーロッパ内30カ国以上にも及ぶ。これまで共演したアーティストはsub-tle.(日本ードイツ)、Picture PalaceMusic(ドイツ)、Es+Aom(フランス)、Stadtfishflex(ドイツ)、Masayoshi Fujita(日本ードイツ)。
他ジャンルのアーティストとも共同制作を行っており、ALIMO(アニメーション)、オカハラマサコ(映像)、その他舞台作品は多数。2015年から共に創作活動を行っているmotimaru dance companyでは、全舞台作品の作曲、音楽を担当。公演ではライブ演奏を行っている。自身のプロジェクトとしてはダンスカンパニー「Tansik」、自然派Duo「KiSeki」(木石)、ダンス・ミュージックのソロ・プロジェクトTukicoがある。
http://www.hoshikoyamane.com
duenn
福岡在住。コンポーザー。カセットレーベル「duennlabel」主宰、Merzobow、勝井祐二、Furukawa Miki÷U-zhaanなどの作品をリリース。2013年夏より「少し実験的な音楽会」というコンセプトで自主企画「ex」始動。これまでに浅野忠信、中原昌也、くるり岸田繁、Kyoka、Taylor Deupree、Oval a.k.a Markus Poppなどを招聘。
コンポーザーとしてもシンプルでミニマムな機材でサウンドコラージュを追求。2017年よりナカコーこと中村弘二(Nyantora)とアンビエントプロジェクト『Haradcore Ambience』始動。宇川直宏主催Dommuneにて『HARDCORE AMBIENCE』というプログラムを不定期に配信する他、国内外の音楽、美術分野のアーティストとコラボレーションを繰り広げながら、アンビエントミュージックの更なる拡張を目指す。
duennとしての主なリリースは、『YCAM LIVE』Nyantora.duenn.Hair Stylistics 2015、『A message』duenn (art work 横田大輔) 2016、『無常』OkadaTakuro+duenn (art work木村豊)2016、『3RENSA』Merzbow.duenn.Nyantora (art work 宇川直宏) 2017。
2017年秋より「無とは何か」をコンセプトに新プロジェクト『oF』始動予定。好きな言葉は一期一会。
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