【PFCD15】STEREOPLASMA『BETA VERSION』

ドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動を続ける作曲家Andreas Reschによるプロジェクト"STEREOPLASMA"。
「BETA VERSION」は生楽器やヴォーカルなど幅広い音楽性がエレクトロニクスと溶け込んだ注目作である!

01: Bunny At The Park
02: Burning Robots
03: Wonderland Boogie
04: Midnight Taxi
05: Oquo
06: The Orange Room
07: The Appartement
08: Pink Cabin
09: Water Damage
10: Wild Pause
11: Luna Lounge
12: Audrey At Milan
13: One Man Crew ※映画「EX-MACHINA」挿入曲
14: How Lovely

プレスリリース:

幼少期よりクラシックやジャズを学び、若くしてインダストリアル・ミュージック・シーンの重要人物となったドイツ人音楽家Andreas Resch。30歳になった1995年にLoi Interceps名義でアルバム『Music for Movies』を、2004年にAndreas Resch名義で『Requiem』をリリースしている。しかし残念なことに、オーケストラからエレクトロニクスまで自在に操る高度でモダンなAndreasの音楽は、映画、ゲーム、TV、広告などの業界で注目を集めるに留まり、音楽シーンの文脈で語られることは稀だった。これはAndreasが主に作曲家/サウンドデザイナーとして活動していたことに起因している。そんなAndreas Reschの才能を音楽シーンが評価することになる作品が、Andreasとゲスト・ヴォーカルKerstin Hermesから成る音楽プロジェクト”STEREOPLASMA”のデビューアルバム『BETA VERSION』だ。

STEREOPLASMAの音楽性は不定形だが、Andreas自身が「クリックス・アンド・ラウンジ」と呼ぶようにIDM/エレクトロニカ的プロセッシングを多用した芸術性の高いラウンジ・ミュージックと括るのが分かり易いだろう。クラシックやジャズはもちろん、グリッチ/エレクトロニカ/アンビエントといった音響音楽や、ミニマル・テクノのリズム感、そしてラウンジ/モンドのポップな感性など、様々な音楽要素を再構築した革新的でモダンなインスト・ミュージックである。ラウンジ・ミュージックという括りは誤解されがちだが、例えばルノワールの絵が一見して楽しめるエレガントなムードと高い芸術性を両立しているのと同様、STEREOPLASMAの音楽はKerstin Hermesのヴォーカル・パートを活かした聴き心地の良い輪郭と、複雑で高度に磨き上げられたディテールを併せ持つラウンジ・ミュージックの新しいアプローチといえる。また、曲ごとに設定されている独特なモチーフ、例えば「エイリアンに惹き付けられた孤独な宇宙飛行士」(One Man Crew)、「ポップ・アートの家具が揃えられたアパートの一室」(The Appartement) など、がSTEREOPLASMAの音楽に斬新な色合いを与えている。そもそもインスト・ミュージックは明確なテーマやメッセージを持たず、肉体的/感覚的にサウンドを楽しむ作品が圧倒的に多い。しかしSTEREOPLASMAは曲に明確なモチーフを設定することで、リスナーに各曲の世界を想像する楽しみを与え、『BETA VERSION』を聞き飽きることなく楽しめるアルバムにしている。Andreasのサウンドデザイナーとして20年に及ぶ蓄積が遺憾なく発揮された1枚となった。

アーティストによる楽曲へのコメント:

Track 1: Bunny At The Park
「Bunny At The Park」は、単にアルバムの一曲目という事ではなく、『BETA VERSION』用に書いた最初の曲でもあるんだ。転がるビート、ヴィブラフォンの旋律、ラウンジの要素といった特徴的な要素が入ったプロトタイプ的な曲。驚く様な要素が詰まった、アルバムを代表する曲だね。

Track 2: Burning Robots
「Burning Robots」のドラムは、特別なドラム・モジュールを使って作った。はじめて使ってみたんだけど、メカニカルであると同時に、ダイナミズムや変化もはっきり表現する事が出来たよ。想定したのは、ロボットが燃え上がってダンス・コンペで踊っている場面。

Track 3: Wonderland Boogie
「Wonderland Boogie」は、Martin Dennysのエキゾチカ・サウンドとPlastikmanのミニマル・ビートが混ざった様な、南大平洋のロマンティックな雰囲気を持った曲。最初のパートが終わって、ダークなメイン・パートに入るとリスナーは驚くだろうね。

Track 4: Midnight Taxi
「Midnight Taxi」は、”フィルム・ノワール”の深夜のシナリオのサウンドトラックみたいな曲。アルバム初のヴォーカル・トラックでもあるね。シンガーのKerstinは、オリエンタルな感じで歌っている。細かいサンプルの定律的なコラージュによって変化を加えているんだ。

Track 5: Oquo
「Oquo」は、スクラッチーなCDのサウンドによって構成されている。実際、壊れたCDプレーヤーの様なサウンドなんだ。アルバム中、最もプログレッシヴなサウンドであると同時に、ナイスなコード進行によってすんなり受け入れられるはずだよ。

Track 6: The Orange Room
「The Orange Room」は、ダークでスローなジャズ・トラック。Angelo Badalamentiと彼が手掛けたTVシリーズ「Twin Peaks」のサントラへのオマージュでもある。

Track 7: The Appartement
「The Appartement」は、イージーリスニングな曲。リスナーに60年代を想起させるような作風だね。今にもDoris Dayが現れそうな、ポップ・アートの家具が揃えられたアパートの一室。

Track 8: Pink Cabin
「Pink Cabin」は、エロティックな雰囲気の曲。シンガーのKerstinは、生意気とも取れる様な、ディープでセクシーなヴォイスを披露している。ドライヴ感のあるシャッフル・ビートが、その悪い雰囲気を強調しているね。

Track 9: Water Damage
「Water Damage」は、周波数にこだわったダークなアンビエント・トラック。僕のインダストリアル期を思い出すような曲。バックグラウンドでは、空港の巨大スピーカーのアナウンスにも似たヴォイスを使っている。

Track 10: Wild Pause
「Wild Pause」は、フレンドリーでグルーヴィーなダウンビート・トラック。バックにはトレンディなE-Pianoのリフとヴィブラフォンのメロディを使っている。

Track 11: Luna Lounge
「Luna Lounge」は、伝説のEGO-Clubにインスパイアされた、クラシカルなミニマル・トラック。 当時僕は、EGO-Clubにミニマル・テクノを聴きに行っていたんだ。広い会場に合いそうな曲。

Track 12: Audrey At Milan
「Audrey At Milan」は、60年代のイタリア映画を想起させる曲。曲中のロマンティックなピアノ・テーマはオードリー・ヘップバーンが、サングラスと傘を持って雨のミラノを散歩しているのを表現しているんだ。

Track 13: One Man Crew
「One Man Crew」は、エイリアンのサイレンの音に惹き付けられた、孤独な宇宙飛行士についての曲。 Stanislaw Lems の”Solaris”がこの曲の元になっている。

Track 14: How Lovely
「How Lovely」は、ラジオでオンエアされている曲に合わせて、即興で歌っている様な曲。最後にダークなサウンドを加えてみた。セカンド・パートは「attack of killer frogs」を想起させるね。

【プロフィール】
1965年、ドイツ・ミュンヘンに生まれる。7才の頃よりピアノを始め、その後の驚くべき音楽的才能の基礎を築く。当初は典型的なクラシック・ピアノの勉強を行ったが、ティーンの頃にはアメリカ人ピアニストDave Apterから指導を受け、ジャズを中心としたインプロヴィゼーション技術を身に付ける。1987年、Andreasはミュンヘンを離れ、Robert Schumann Conservatoryにおいて音楽及びサウンド・デザインを学ぶ為、デュッセルドルフに移住。勉強の傍ら他2人の学生と共に、アヴァンギャルドな音楽プロジェクトを開始する。このプロジェクトは、インダストリアル・ノイズとエレクトロニック加工されたオーケストラ・サウンドを用いた実験的なもので、彼等は瞬く間に当時のインダストリアル・ミュージック・シーンで知られる存在となった。この初期の創作期を通じて、またその発展性と独創性によりAndreasのトレードマークとなる、未来的なポスト・モダン・スタイルの特有のサウンドが固まったのである。また著名なフィクション映画の音楽を手掛け、1995年にはLoi Interceps名義でアルバム『Music for Movies』をリリースする。1996年、オーケストラとエレクトロニック・ミュージックを混ぜ合わせ、2004年にイタリアのレーベル、Amplexusからリリースされた「Requiem」を作曲。90年代中盤よりAndreasは作曲家としても活動しはじめ、TV、広告、コンピュータ・ゲームのサウンドトラックも手掛けるようになる。ディレクターStefan Scheerとのコンビは特に素晴らしく、1999年にはAndreasは自身のアンダーグラウンド映画『Der Westen (The West)』用に複雑なサウンドトラックを製作、この関係は今日まで順調に続いている。Andreasは近年、Stefanのレトロなコンピュータ・ゲーム「Rufus Drake – Reshaping The Future」のメイン・テーマ音楽を手掛ける。2004年、彼はドイツで最も著名で由緒あるシアター、Düsseldorfer Kommödchen用に数曲を製作。大量の作品をこなしたのち、Andreasは再度彼自身のプロジェクトに集中しはじめ、”Stereoplasma”を結成。、”Stereoplasma”はAndreasとゲスト・ヴォーカルKerstin Hermesから成り、その作風はミニマル・テクノで幕を明け、プログレッシヴなエレクトロニカへと変貌を辿ることとなる。グリッチ・ミュージックに没頭した後、Andreasはクリックス・アンド・カッツ、ミニマル、それにラウンジを混ぜ合わせた”Stereoplasma”特有のサウンドを生み出す。彼自身は冗談交じりにそれを”クリックス・アンド・ラウンジ”と呼ぶ。『Beta Version』と題されたStereoplasmaのデビュー作は、2005年末にAndreasのスタジオで製作がはじめられた。彼は、自身のスタイルと、グリッチ、イージーリスニング、ミニマル・テクノ、映画音楽、アンビエント、ポップ等のコンテンポラリーな音楽の要素を軽快に混ぜ合わせたのだ。ゲスト・シンガーのKerstinは、自身のヴォーカル・パートによって、ほぼ全編インストのアルバムに丸みを持たせている。
http://www.andreasresch.com/

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